魂に栄養を与える香りの習慣
ひふみお香アカデミー
椎名まさえです。
今日は、体験会に来られた方に
良く聞かれること
なぜお香を始めたのですか?
についてお話します。
私は、2016年の12月に
お香の仕事をスタートしました。
当時52歳。
そのきっかけとなったのが
剣術の宗家をしている主人から聞く
武士とお香の話でした。
戦国の世になって、
いつ死ぬか・分からない、
生死の切羽詰った状況の中で、
戦国武将たちは、「香」を使って
死に様を整えたと言います。
血みどろの戦の中、
死ぬときだけは、綺麗に死にたい!
そういう思いがあって、
武士は、兜や鎧に香を焚き込めました。
これは、自分の生き様を
「香」に託す武士の心です。
最後の瞬間、綺麗に死にたいと思う
人間の威厳が、香を切望したのでした。
そして、戦に行く前の
ものすごい不安や恐怖から
心を鎮める香りの習慣でもありました。
大阪夏の陣で亡くなった豊臣の武将、
木村長門守重成は、
髪、甲胃に香を焚き、
死を覚悟して戦いに臨みました。
死後の首点検で、
徳川家康の前に差し出された
その首からは、
焚きしめた「お香」の香りがして、
並みいる武将を感嘆させたそうです。
お香を焚き込めることによって、
長門守の死は
多くの人の心の中に
永遠に刻み込まれたのでした。
武士の心は香によって
語り継がれることになったのです。
それこそが
慈しみの心を持つ、「和の精神」
「大和魂」そのものです。
知れば知るほど
奥深いお香の世界。
そんな話を聞くたびに、
私は、お香に興味がわいてきて
もっと知りたいと思うようになり
ついにお香を学びはじめたのです。
そして、これがひふみお香アカデミーの
原点になっているのです。
今日もありがとうございました。