表参道「紅ミュージアム」体験記|江戸時代の魔除け・蒸留・香りとのつながり?

お香にまつわるお話

ひふみお香アカデミー
椎名まさえです。

先日、お友達と
表参道にある
紅ミュージアムに行ってきました。

ここは単なる
「紅(べに)」の展示ではありません。

日本の文化の中にある
色・香り・祈り・養生が繋がっている
日本文化の本質に触れられる
場所でしたでした。

今回は、お香の先生として見た
「これはすごい」と感じた見どころを
ご紹介します。


守巾着に見る「紅=魔除け」の文化

まず印象的だったのが
匂いふくろのようなカタチの
守巾着(まもりきんちゃく)です。

江戸時代、医療がまだ発達していない時代に
紅(赤色)は

・魔除け
・命を守るもの

として信仰されていました。

特に疱瘡(天然痘)から
子どもを守るために

守巾着の中に護符を入れて
身につけていたそうです。

これは、お香の世界でいう
「香りで身を守る」という考え方と
非常によく似ています。

香りも色も
どちらも目に見えない力として
人を守るために使われてきたのです。


江戸時代の蒸留器「らんびき」と香り文化

次に驚いたのが
江戸時代の蒸留器
「らんびき(蘭引)」の存在です。

この装置は

・酒
・薬油
・芳香蒸留水(ローズウォーターなど)

を作るために使われていました。

つまり、現代の精油や
芳香蒸留と同じ概念が
すでに江戸時代にも
存在していたということです。


お香パフューマーの視点でみても
日本でも古くから香りを抽出し、
活用する文化があったことに
深い感動を覚えました。


お歯黒と歯磨き文化に使われた香料

さらに興味深かったのが
お歯黒の道具と
当時の口腔ケアの説明です。

当時の歯磨き粉には
砂を精製した
「みがき砂」が使われており

そこに

・丁子(クローブ)
・龍脳(ボルネオール)

といった香料が加えられていました。

これらは、現在でも
お香の材料として使われるものです。

つまり昔の人は
香りを

・清潔を保つため
・身体を整えるため

にも活用していたということ。

香り=嗜好品ではなく
生活と健康に密接に関わる
存在だったのです。


門外不出の技「紅小町」と色の神秘

そして、ぜひ見ていただきたいのが
紅づくりの技「紅小町」です。

紅花から抽出された色が
玉虫色から鮮やかな紅色へと
変化していく様子はまさに圧巻。

この製法は代々口伝で受け継がれた
門外不出の技術です。

自然の素材から
ここまで美しい色を引き出す技術は

お香づくりにおける
「香りを引き出す技術」とも
共通しています。

素材の力を最大限に活かす
まさに匠の世界です。


色・香り・祈り・養生はすべて繋がっている

今回の体験を通して改めて感じたのは

色・香り・祈り・養生

これらはすべて
日本文化の中で
繋がっているということです。

お香もまた
単なる「良い香り」ではなく

・心を整える
・場を整える
・自分を守る

そういった役割を持っています。


表参道で日本文化に触れるなら紅ミュージアムへ

紅ミュージアムは
表参道という都会の中にありながら

静かに日本の美と歴史に触れられる
とても貴重な場所です。

しかも入館は無料。

表参道に行かれる際は
ぜひ一度立ち寄ってみてください。

きっと

「こんな世界があったんだ」
と新しい発見があるはずです。

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